エクセル診断室

前任者が辞めて残された「中身の分からないExcel」。触る前にやる3つのことと、もっとラクな方法

公開日: 2026-08-27

前任者が辞めて残された「中身の分からないExcel」。触る前にやる3つのことと、もっとラクな方法

「このファイル、来月から◯◯さんお願いね」

前任者が作った売上管理のExcel。開いてみると数式がびっしり、どこかのボタンを押すと何かが動く。作った本人はもう会社にいなくて、聞ける人もいない——。

こういう「引き継いだけど中身が分からないExcel」、実はかなり多くの人が抱えています。念のため言っておくと、中身が分からないのはあなたのせいではありません。作った人が、説明を残さずにいなくなっただけです。

この記事では、壊してしまう前に自分でできる確認3つをまず紹介します。そのうえで、「正直そこまで自分でやるのは大変…」という方に、もっとラクで安全な方法をご案内します。

その前に:確認する日は「マクロを動かさずに」開く

いちばん大事な前提を先に。

中身を見るだけの日は、開いたときに出る黄色い警告バーの「コンテンツの有効化」を押さないでください。

Excelのマクロ(自動処理のプログラム)には、「ファイルを開いた瞬間に自動で動き出す」仕掛けを入れられます。前任者のExcelに何が仕込まれているか分からないうちは、動かさずに中身だけ見るのが鉄則です。「開いただけで締め処理が走って、先月の集計が上書きされた」——こういう事故は本当に起きます。

チェック1:開いた瞬間に何か動く仕掛けはないか

  • 拡張子が .xlsm.xls なら、マクロが入っている可能性があります
  • Alt + F11 でVBA画面を開き、左側の「ThisWorkbook」をダブルクリック。Workbook_Open という行があれば、それが「開いた瞬間に動く処理」です

ここに保存や削除、外部への送信の処理が入っていると、中身を見ただけのつもりが業務データを書き換えてしまうことがあります。

ファイルを開いた瞬間にマクロが動き出し、表の数字が書き換わるイメージ

チェック2:見えていないシートが隠れていないか

  • 画面下のシート見出しを右クリック →「再表示」。ここに出てくるのが隠しシートです
  • やっかいなのは、右クリックでは出てこない「超非表示」シートの存在。VBA画面からしか戻せないため、そこにマスタや途中計算が隠れていても気付けません

「表に出ている数字の元ネタが見当たらない」ときは、たいてい裏に隠れています。

チェック3:パスワードやファイルの場所がマクロに直書きされていないか

  • VBA画面(Alt + F11)で Ctrl + F を押し、「Password」や「C:\」を検索してみてください
  • シート保護のパスワードがコードにそのまま書かれていることは珍しくなく、「前任者しか知らないパスワード問題」がここで解決することがあります
  • あわせて C:\Users\前任者名\Desktop\... のような、もう存在しない場所を参照していないかも要注意。放っておくといずれ計算が壊れます

表に出ていない隠しシートと、マクロに直書きされたパスワードのイメージ

……ここまでやって、たぶん心が折れます

3つと書きましたが、実際のファイルでやってみると数式が数百個、マクロが数百行あって、途中で嫌になります。しかも一番知りたい「このマクロは結局、何をしているのか」は、VBAが読めないと分かりません。

そこで作ったのが、この作業を丸ごと肩代わりする診断サービス 「エクセル診断室」 です。

もっと簡単な方法:アップロードするだけ、その場で結果

やることは、ファイルをアップロードするだけ。あとは待つ必要もなく、その場で結果が出ます。

  • リスクスコアと、危ない箇所の種類と件数
  • 「開いた瞬間に動く処理がある」「超非表示シートがある」といった所見の一覧
  • 有料版では、マクロが何をしているのかの日本語解説と、引き継ぎ用チェックリスト、PDFレポート

上の手を動かす作業(Alt + F11 もパスワード検索も)を、こちらが全部やった結果が数十秒で返ってくる、というイメージです。

ちなみに、業者に頼むと数万円かかります

「自分では手に負えないから、いっそ専門家に」と考えると、今度は費用の壁が出てきます。マクロの解読や改修を専門業者・クラウドソーシングに依頼すると、内容にもよりますが数万円から、複雑なものだと十数万円ということも珍しくありません。しかも「まず中身を知りたいだけ」の段階で、そこまでのお金と時間をかけるのは腰が引けますよね。

エクセル診断室は、その手前の「現状把握」だけを、無料〜580円でできるようにしたサービスです。いきなり数万円の業者に出す前に、まず何が起きているのかを把握できます。

診断は「無料」です

まず無料で、スコアと危険箇所の種類・件数、ファイルの概要(作成者・シート構成・件数)まで分かります。「そもそも自分のファイルにヤバいところがあるのか」は、1円も払わずに確認できます。

そのうえで「危険箇所が具体的にどこか」「マクロの中身を日本語で読みたい」となったら、580円で全部の詳細・AI解説・チェックリスト・PDFが解除されます。

  • 同じファイルの見直しは、30日以内なら追加料金なし
  • 気になった点は追加の質問もできます(直し方の説明つき)

「無料でどこまで分かるのか」を試すだけでも十分に価値があるはずです。

会社のファイルを上げても大丈夫?——安全性のお約束

外部サービスに会社のExcelを上げるのは不安ですよね。ここははっきりさせておきます。

  • アップロードされたファイル本体は、解析が終わり次第すぐに削除します
  • サーバーに残るのは画面表示用の診断結果データだけで、これも24時間後に自動削除されます
  • AIに渡すのは数式やマクロの「構造」だけ。セルの値(金額・取引先名など)は送信しません
  • パスワードや利用者名などは、AIに渡す前に伏せ字にします

なお、会社のファイルを社外のサービスで診断してよいかは、勤務先の規程もあります。そこは念のため、ご自身の判断でご確認ください。

まとめ

  • 前任者のExcelは、まずマクロを動かさずに開くのが鉄則
  • 自分でやるなら「自動実行」「隠しシート」「パスワード直書き」の3点を確認
  • ただし全部やると半日仕事。無料診断なら、危ない箇所の有無がその場で分かります

そのExcel、中身を確かめてみませんか

ファイルをアップロードするだけで、シート構成・数式・マクロの危なそうな箇所を その場で洗い出します。診断はファイルを書き換えず、マクロも実行しません。

無料で診断してみる

アップロードされたファイル本体は解析後ただちに削除します。 AIにセルの値(金額・取引先名)は送信しません。 取り扱いの詳細